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緩和ケア病棟家族控室の改修プロジェクト
空間デザイン

クラウドファンディングによって地域の皆さんから支援を受け、殺風景だった緩和ケア病棟の家族控室(2室)の改修を行った。2018年から現場スタッフと筑波大学の学生チーム「パプリカ」が協働で調査や話し合いを重ね、患者さんのご家族が落ち着いた環境の中で休息をとることができるようにと「木に包み込まれるような居場所」をコンセプトにデザインを進めていった。壁面を囲うヒノキのインテリアは座った時に目線の高さ程の圧迫感のないサイズ感で、部屋で過ごす人を柔らかく包んでくれる。また、明るすぎた天窓はボタニカルな柄彫りの入った窓枠により、柔らかい光を部屋に届けてくれる。これらの空間性を基調として、利用目的ごとにそれぞれの部屋のデザインを行った。1室は個室と廊下の間仕切り壁の位置を変更し室面積を拡張させ、ベット型のソファを設置していつでも寝転がって休めるようにした。また、もう1室はL字型の広いソファにテーブルを設置して書き物や会話をしやすいように環境を整えた。状況に応じて使い分けることができる2つの部屋は患者家族にはもちろん、空いている時は現場スタッフの会話の場としても利用されている。

場所:筑波メディカルセンター病院 5階緩和ケア病棟 家族控室
実施期間: 2018-2022年
設計:筑波大学adpチーム パプリカ
製作・施工:草苅木工株式会社 

      池田建装株式会社
担当教員:貝島桃代
マネジメント:チア・アート(岩田祐佳梨、菅原楓、井本雅乃)

受賞:

​いばらきデザインセレクション2022 シリーズ選定 ソーシャルデザイン部門

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