top of page
患者家族相談支援センターの改修プロジェクト
空間デザイン

本病院のがん相談支援センターは、がん患者以外の人々にも広く利用してもらうことを目指し、「患者家族相談支援センター」という名称で院内に3箇所窓口が設置されている。中でも1階の窓口は、病院エントランス付近にあり、患者・家族の往来が多い通過動線上の廊下に位置していることから、多くの利用者にアクセスしてもらうことが期待されていた。しかし、現場の職員であるソーシャルワーカーからは、「利用者が話しかけにくい」「プライベートに関わる話がしづらい」という課題があがっていた。そこで患者家族相談支援センターを、利用者の視点に立った相談しやすい相談支援空間としてデザインによる環境改善を試みたプロジェクトである。木製什器や照明のデザインを用いて、患者・家族を迎える「病院の顔」としての空間、話しかけやすく、心理的安全性が保たれる空間、情報へのアクセシビリティを高める空間に着目して設計を行なった。その結果、相談者の視点に立った相談支援への貢献、リーフレットや冊子の利用促進、職員同士のコミュニケーションの場としての活用がみられた。
場所:筑波メディカルセンター病院 1階外来棟 患者家族相談支援センター
実施期間: 2022-2023年
設計:チア・アート(岩田祐佳梨、菅原楓)
製作・施工:草苅木工株式会社
マネジメント:チア・アート(岩田祐佳梨、菅原楓)
受賞:
いばらきデザインセレクション2024 シリーズ選定 ソーシャルデザイン部門
関連記事:
「茨城県産ヒノキ材を使用した院内の“温かな相談場所づくり”」
bottom of page